45日間しか営業しなかった2024年期中、これだけのスタートが切れました!

私が共同経営しているプライベート・エクイティ・ファンド、MUTUAL TRUST MANAGEMENT ADVISORS LPが初回4月15日の明細、2024年度K1を今週発表していきます。それにあたって投資家様に、以下の簡単なレターをお届けしました。弁護士による書類が完成し、銀行口座が開設できたのは、11月中旬にかかってからでしたが、2024年は、《45日間の営業日数》に比して、下の圧倒的な成果を上げることができました。

通常のスタートアップ・ファンドというのは、「営業」をして歩き、CPAやFPなどの仲介者に、高額のフィーを払って資金集めをするものですが、私達は、既存顧客様とのリレーションシップがあるため、そのような立ち上げは選ばず、投資家様がご投資をいただいた際のご資金は、《最大限投資に回す》ことを目標としています。

投資家様

2024年の年次報告として、K-1フォームおよび投資家ステートメントを、該当者様(2024年Q4ご投資着手)に、今週、お届けすることになります。

MTMAファンドの立ち上げ初年度にご参加いただき、心より御礼申し上げます。

特に、私の顧客様におかれましては、8月からの助走にお付き合いいただき、皆様の前倒しの参加表明のおかげで、ファンドのスタートが、これほどの成功を収めることができました。

米国側パートナーのムサさん、トッドさんからも、日本人グループ顧客様への特別の御礼の言葉をお伝えするようにと申し送りがありました。

2024年の概要

投資家資本として150万ドルを調達しました。年末時点でのファンド評価額は、できるだけ低め評価として、同額の150万ドルを採用することとしました。

年内に24件の要修理物件を取得し、そのうち5件は集合住宅(マルチファミリー)でした。現在、それぞれの物件でリノベーションを進めており、物件は、順次、安定稼働に向かっている段階です。

取得および運営資金として、250万ドルの借入を実行しました。このうちの120万ドルは、MTMA1への融資として、日本人投資家様に募った分、また、45万ドルは、グリーンフィールド案件に同様にご出資いただきました。また、この3月に、両方とも、償還段取りとなり、ほとんどの投資家様に、MTMAへの再投資をお決めいただくこととなりました。そのため、この借入金は基本、ほぼ、《ファンドへのご投資》と同列の位置づけです。

また、同時期、評価額100万ドル相当の担保資産に対して25万ドルの融資案件も実行しています。

取得および安定化が進行中であるにもかかわらず、評価額は保守的に据え置いています。これは、賃貸フル稼働開始前ポートフォリオにおけるマネージメントフィーを抑える目的から、あえてポートフォリオの再評価を行わないことが投資家様の利益に資すると判断したためです。

皆様のK-1には、ご出資額に応じた税控除が反映されており、今後毎年、同年次の他の所得相殺にご利用いただけます。

今後の展望

2025年第1四半期より、当ファンドは400万ドル規模の担保付き融資スキームの構築に着手しております。これは利回り差益を通じて、ファンドの収益性向上に大きく寄与する見込みです。

こちらについては、ブログで言及したものです。

400万ドル融資のための担保物件

また、近々、投資家ポータル上で、取得物件一覧と稼働状況が閲覧可能となります。現在進行中の取得、操業安定化までのプロセスを、すべての投資内容につき、透明性のあるかたちで、リアルタイムでご確認いただけるようになります。

改めまして、2024年という力強いスタートを切ることができたのは、皆様のご支援とご信頼のおかげです。心より感謝申し上げます。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

敬具
中山道子
マネージングパートナー
Mutual Trust Management Advisors LP