REIT(リート)投資とは?ベテラン不動産投資家がREITを避ける理由

居宅不動産(レジデンシャル)のポートフォリオに特化したプライベートエクイティファンドの共同経営を担っている中山道子です。もともと、対米不動産の投資家として20年前にこの道に入り、その後、いろいろな経験を経て、ここまで来ました。ブログは2004年ころからやっているので、過去のブログから付き合っていただいている方は、この間の紆余曲折はご承知の通り。

今日のトピックは、リート(REIT)、つまり、不動産投資信託ってどうなの?ということ。

前倒しの私自身の結論は、以下の通り。

REIT(不動産投資信託)は少額・流動性・分散に優れ、配当収入を得やすい器。
一方で、税制上の設計により課税所得の90%を分配するため、内部留保が薄く、成長は外部資金依存になりがち。相場の低迷や金利上昇局面では、配当と価格の両方が揺らぐリスクがある。

です。より細かく見ていきましょう。

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《そんな失敗が?》 固定資産税を払い忘れる投資家

不動産投資ブロガー転じて、居宅不動産プライベートエクイティファンドマネージャーの中山道子です。

今回は、久しぶりに、《不動産投資の失敗編》。「そんな失敗があるの?」と思われるかもしれませんが、「固定資産税を振り込むのを忘れた人々」のケースをご紹介します。

現物投資には手間がつきものなのが、不動産のデメリットなんですね。

大局的には、不動産のいいところは、株式と違ったベクトルで動くこと。実物資産であるため、不況時には、家賃というキャッシュフローが続くため、安心して好景気を待つ事ができます。

2025年9月、先行き不透明感が高まっていますので、こういうときこそ不動産の動きをマスターしておくことで、安心できるのではないでしょうか。

しかし、今日の投稿は、現物投資には、「こんな失敗もありうる」という話です。

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【ケーススタディ】アメリカ不動産投資:短期転売は本当に儲かるのか?

アメリカ不動産投資で資産倍増中ブログ管理人、プライベートエクイティファンドマネージャーの中山道子です。

当ファンドでは、基本、要修理物件を取得する際には、転売目的ではなく、長期保有が前提です。修理をして価値を高め、すぐに含み資産を出す。そこから賃貸に回し、初年度からキャップレート7%といった高利回りを狙うのが鉄板です。

しかし、今年、一つだけ、地元のビジネスパートナーの紹介で共同投資した物件があります。ジョイント・ベンチャー自体が短期収益を目標としていたため、修理後、賃貸ではなく売却することにしました。つまり、**FIX AND FLIP(フィックス&フリップ)**です。

物件はPINGREE PARKという地区にあります。ここは、GENTRIFICATIONで爆発しているINDIAN VILLAGEの向かいのエリア。いわば、「上昇気運に乗ってエリアが大幅改善したブロックの近く」という波及的なエリアです。

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25年8月23日 米国不動産ファンド、インベスターデイセミナー開催報告速報

アメリカ不動産投資で資産倍増中ブロガー転じて、プライベートエクイティファンド共同経営者中山道子です。

2024年11月に正式発足した我が居宅不動産ファンド、MUTUAL TRUST MANAGEMENT ADVISORSですが、本拠地デトロイトにて、本部で、インベスターデイを無事開催することができました。

内容は、だいたい以下の要領でした。

《室内でのセミナー時間が1時間強》

■ MICHIKO NAKAYAMA、MANAGING PARTNER
自己紹介、ファンドの由来を紹介しました。

■ TOD SILVER、MANAGING PARTNER
自己紹介、ファンドのコアとなるカスタムデータベースはトッドさんがエアテーブルをカスタム化したものです。

■ MOUSA AHMAD、MANAGING PARTNER
ファンドの概略、3つの投資方法、ファンドの将来について

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