物価上昇と片付けるな!米国の賃貸グレードの物件はどんどん高級化している
デトロイトの戸建て不動産をポートフォリオとするプライベート・エクイティ・ファンドを共同経営している中山道子です。
私は、過去10年以上にわたり、デトロイトの不動産市場を見続けてきました。
この10年間で、賃貸物件の家賃は倍になりました。かつて600ドル、650だった家賃が、現在では、フルリフォーム後、1,200ドル、1,250ドルといった水準で賃貸できるのです。
現在、日本でアメリカの状況が報道される時には、「物価高」や「高所得」といった背景がこのような賃料上昇をもたらしているといった表面的な理解がされがちです。
しかし実際のところ、現場の人間としては昔の賃貸物件の仕上がりと今の賃貸物件のそれを比べると、品質が全く異なっているという事実を第一に指摘するべきだと思っています。