アメリカ不動産投資で資産倍増中ブログの中山道子です。
期間中に着工した新築着工件数のことを、HOUSING STARTSといいます。2019年12月の着工件数が伸びて、不動産関係者が、喜んでいる件。
この記事の概要
米国の統計局は、毎月、「前月に着工された住宅の件数」を発表します。
この数字は、新築住宅が完成する前の動向を示すものなので、どちらかというと、先行指標、つまり、半年後くらいの新築住宅の販売件数を示す数字です。
2019年12月にこれこれの着工件数があると、完成するのに、それから半年から9か月くらい、一部注文住宅の場合、1年位、かかります。
新築の一部は、着工時に、買い手が決まっていませんが、デベロッパーとしては、基本、完成する段階までには、大方売れることを想定して着工しているので、これらの新築住宅が売却されるのは、ほとんど、着工してから、1年以内の話です。
2019年の12月の着工件数は、2020年の販売件数にダイレクトに反映されるため、この数字が、前年度同時期、つまり、2018年12月と比べると、16%以上多かったということは、2020年不動産業界や周辺業種にとっては、大きなプラスなわけで、「2020年の景気は、不動産が堅調、不動産がけん引ファクターの一つ」という言い方がされています。
連邦地銀のデータを長期で見ても、大不況後、いい感じで改善しています。過熱しすぎてもいません。
ちなみに、下のように、価格だけを見ると、値上がりは、それほど、していません。
過去5年間に、3万ドルくらい、1年に6,000ドルですから、30万ドルに対しての6,000ドルは2パーセント、まあ、インフレ・スライド的なレベルで、決して、価格上昇はないわけです。
これは、購入希望者のお財布の問題、賃金があまり上がっていないから。
需要はあるのですが、高級住宅は手が届かない状況ですね。
この記事のまとめ
新築住宅着工件数は、季節ごとのばらつきが大きいため、調整をかけたうえで年率換算して発表されます。2019年12月の数字は、年率換算で、160万戸に相当する件数となりました。これは、2006年12月以来の高い数字で、予測を大きく上回りました。
参考記事
US housing starts soar 16.9% in December to a 13-year high
日本語のサイトでも、毎月の数字が確認できます。例↓
みんかぶ「アメリカ・住宅着工件数」