弁護士の仕事を監督する仕事が気を使う話。。。

アメリカ不動産投資で資産倍増中ブログの中山道子です。

不動産投資家を名乗っていますが、実際の私の仕事は、わかりやすく不動産業ということではなくなって久しいです。

物件の確認やら管理やらといったリアルに不動産管理、投資なお仕事は、私よりずっと出来る人がたくさんいるため、自然に、自分より仕事ができる人と競争するより、こうした方々がやらないこと、自分のニッチを確立することに活路を見出してきました。

結果から言うと、それが良かったのだと思います。今、普通に思い浮かべる不動産関係者であって、私がやっている仕事ができる人というのは、アメリカ内でも、それほど数が多くないといっていいでしょう。

また、この御蔭で、不動産関係者の中でも一番優秀な方々が、私とチームを組むことに、あちらにとっても大きなメリットが生じる状態を作ることが出来るようになりました。このことで、自分自身が一人でどうこうするのに比べ、ずっとスケールが大きいプロジェクトに、着手することができるわけです。

普通の不動産業の方がやらない私の仕事の一つが、「人が準備した書類や資料を確認してはあらを探し、訂正指示をする仕事」。特に、決済書類や契約書。企業経営で言えば、経営者の部分はもちろんのこと、法務部のような仕事が回ってくるのです。

2022年に、一時、重度のドライアイになってしまい、「もうパソコンに向かうことができなくなるのか?リタイヤなのか?」と一人、焦る日までありましたが、いろいろやって、その後、「単なる軽度の老眼」のレベルまで、戻っています。

そんな私が自分より若い人、自分より頭のいい人の仕事まで確認しなければいけないのですから、毎日、それなりに、気を使います。

ここ数週間は、毎日、新規事業立ち上げに関連する契約書の草稿の推敲をやっています。子供の時から本が好きだったり、若い時、法学部を出たりし、しかも、弁護士にはなら(訂正:れ)なかったのは、本業の弁護士さんの仕事を監督するこの日のための一連の修行だったのかと得心しました(笑)。

弁護士との付き合い方で、一番悩ましいのは、こちらは、法律については、弁護士ではないのに、金を払う側として、プロの法律家である相手の能力の見極めをしなければいけないことです。

今回、顧客様と交わすための契約書の原稿を作ってきたのは、普段、不動産融資関係の書類を作ってくれている弁護士さんだったのですが、ツッコミどころが満載なのには本当に困っています。

こちらは、実は同じ事務所の別の方が専門と聞いて、そっちに頼んだはずなのに、どうして、説明もなく、そちらからの書類でなく、彼女からの書類が来たのか。。。アメリカ人の適当さは、時給7万近く(450ドル)の高額の一流弁護士事務所の仕事にも及びます。

実は、アメリカでは、最近は、資産家の方々は、専属のファイナンシャルプランナーがつきっきりなことが増えており、こうした方々に、新規のお取引をお願いする際には、これらの方々の資産を全体としてフォローする役割を演じている顧問FPさんが、当方の契約書に目を通してからOKを出す形になります。

なので、営業をかけるにあたっては、当方の書類がきちんとできていることを確認するのは、顧客様本人ではなく、これらのブレーンとなる方々。「この書類、ちょっと素人くさいよ。一部の条項が感じ悪いよ」などと、顧客様にフィードバックされてしまったら、まとまる話がまとまらなくなります。

融資書類が敵対的なトーンを取り、テクニカルな威嚇型の書類であることはいいのですが、そういう書類が得意な彼女が作った顧客様向けの今回の書類、お客様に読んでいただくというのに、今回、お金を貸す相手と同じ敵対型トーンで作られているのです。

「こんなの、ご投資をお願いするお客様に突きつけたら、感じ悪いじゃん」

というのが率直な感想。私達のビジネスモデルを、ちゃんと理解しているとは考えられない部分まであり、

「ていうか、あんた、こっちのツケで、新しい分野の勉強始めた気なん?」

という疑惑が、、、

融資書類づくり、決済書類確認の場では、頼もしい先生なので、彼女に対し、あまり感じ悪いコメントをつけて、ぶっきらぼうに突き返すことはしたくありません。

ということで、この書類に対するフィードバックについては、話の持っていき方を、いつも頼もしいビジネスパートナーに相談するつもりです。

日本でも空気を読むのが苦手なんですが、いつも通り、アメリカ流の reading the room は、なおさら、皆目見当がついていないなと、自分のコミュニケーションスキルのなさに困っている中山道子でした。

そんなわたしにいつもお付き合いいただいている投資家様には、ちゃんとお伝えできていなかったかもしれませんが、この点も含めてお付き合いを頂いていること、感謝しかありません!