JPモルガンチェイスの定位観測が面白い 後編
この記事は「雑談の続き」です。前編はこのリンクからどうぞ。
顧客アドバイザリー業務において、自社利益を優先して、顧客利益をないがしろにする傾向があると指摘されているJPモルガンチェイス。
2021年2月のブルームバーグの記事に戦慄の具体例が掲載されたので、ご紹介したいと思います。
この記事の概要
資産家の祖母の資産を運用させてもらうことになった孫二人、祖母の資産をお土産に、JPモルガンチェイスに、就職。そこでも、許可を得ずに、ハイリスクなヘッジファンドへの投資などを続け、手数料を荒稼ぎ。最後は、祖母の居宅に立ち入り、毎月の明細を破り捨てるなど証拠隠滅にも及んだ。
祖母の宝石の窃盗も疑われており、家族ぐるみで、祖母に、「問題はない」という書類にサインをさせるなど、行動がエスカレートした結果、祖母に法的に追及され、ブローカーライセンスを取り上げられる羽目に。JPモルガンチェイスもFINRA(業界監視機関)の仲裁手続きにおいて、顧客への義務違反や高齢者虐待に共同加担したと認定され、孫たちと連帯で、1900万ドルの返済を命じられた。