ZILLOWも外す! 市場予測なんか無理ですから

アメリカ不動産投資で資産倍増中ブログの中山道子です。

この記事の概要

毎年新年には、予測が盛んですが、専門家が回答を知っているとは限りません。ZILLOWの2019年1月の予測、「今年最も値上がりしそうなマーケット」を1年後に振り返ってみると、、、

私も一応専門家なんで、「どこで買えば、いま値上がりしますか?」と聞かれます。現在進行中の有料セミナーでも、参加者様の聞きたいのはそれが一番なのかもしれません。

このご質問へのお答えなら、有料でなく、無料で致します。

答えは、「わかりません」です。

「お前がへぼなだけなんだろうよ」

と言われると困るんで、ここで、じゃあ、AIや累積した全米データを駆使し、リサーチに、何十億もの投資をしているジローの2019年の予測を見てみましょう。

下が、ZILLOW社の2019年1月の予測です。

Hottest Markets for 2019 Driven by Job Opportunities

ZILLOWの画像をお借りし、赤字で、2019年の1年の値上がり率を、ZILLOWで調べ、私が加工記載しました。

全米不動産協会の調べで、全米規模の値上がりは、去年、3.7%だったわけですから、10のトップ予想のうち、平均以上が達成できたのは、ダラスとジャクソンビルの2都市だけです。

たまたま見ていたら、アイダホ州ボイセ(BOISE)が10パーセント以上の値上がりを見たり、アラバマ州バーミンガム市が7.6%を達成したりしていましたが、どちらも、人口20万人都市。サンフランシスコのようなトップティアー市場のみならず、その次の二流都市、ラスベガスやオーランドのようなセカンドティアー市場までもが、高くなりすぎ、時代の波は、

聞いたことがないところ、考えたこともないところ

へと移っているようです。

気を取り直し、分析するとすると、やはり、買いたいというミレ二アル層の悲願がかなうのは、こういう割安な都市だけという状況を示しているのだと思います。

バーミンガムなんて、平均価格6万ドルだそうですから。

気を付けなければいけないのは、ここまで落ちると、景気後退期には、失業する人が増えそうな可能性があることでしょうか。実際に住む場合は、それでも、「折角来たんだから、ここで頑張る」ことになるのかもしれませんが(それだって正直わからない)、大家にとっては、人口20万人都市というのは、いくら、「米国一人口が増えているホットな都市」といわれても、すわと行く気になるかは微妙なところですね。

とはいえ、アラバマと異なり、アイダホは、全体に急成長している州なので、実はボイセ不動産は、中央値30万台ドルと、「えっ?」と思うくらい高いのですが、周期遅れ感があるのは間違いありません。ある意味、「この次」というのが、「もうない」のか、「さらに聞いたことがないところがヒートアップしていくのか」、それとも、「また、第一ティアー都市等に戻るのか」は、全く想像がつかないところです。

専門家に予測ができないのは、どの業界も同じ。今年も、私は、

「わからないことを前提に行動しています。専門家というのは、それでも、その業界で食っていけている人のことですが、それが何か?」

で通させていただきます。実際、ここ数年、市場の値上がりや値下がりを気にしたことはありません。

この記事のまとめ

専門家でも予測はできません。それが、投資、市場というものです。しかし、予測できないことを前提に、コンスタントに利益を上げていく、それがプロというものです。