不況突入! 自分の頭で考えよう

アメリカ不動産投資で資産倍増中ブログの中山道子です。

今、不動産仲介や広告業界は、売上が下がっています。そのため、正直言って、初級投資家様は、見聞きするものに注意をする必要があります。巷に、「ポジショントーク」と呼ばれる言説が多数流布しだすのが、この時期の特徴なのです。

例えば、この前は、株式についてですが、こんな趣旨の記事を、日本メディアで見ました。

「アメリカの資産家たちが、日本株をたくさん買っている!富裕層の投資スタイルから学ぼう」

アメリカの資産家が今日本の株や不動産を買っているのは、分散投資もあるでしょうが、直接的な理由は、多分円安だろうと思います。

今、米ドルは、史上最高値。この機会を使い、ドルの一部を、ポンドやユーロ、円で、海外市場の硬い株なり不動産を買っておき、来年為替が変わったら、株価や不動産価格自体が多少下がっていたとしても、為替プレイで売れば、2割といった利益が、1年で出る可能性があるでしょう。プロがプットやレバレッジをかければ4割といった利益になるはずです。

しかし、日本で所得を得ている方が、日本円で、日本株を買っても、同じ戦略とはなりません。学べるところは、、、限られると思うんですが。

記事を書いた方は、株の専門家、金融機関勤務歴がある立派な経歴の方でした。現職だった際には実際に、機関投資家のお客さんのために、こういう為替プレイを交えたプロ投資をやっていたはずですよね。

しかし、きっと、「日本の株式を買おう、という記事を一般の方向けに書いてください」という依頼を受けているのでしょうね。

それなりの立場の方であっても、「証券会社のセミナーに呼んでもらいたい」とか、「テレビに出たい」「本が売れたい」とか、自己事情があると(のだろうと思うしかありません)、普通にこういうポジショントークをされるわけです。

別のところでは、「これからは、会社員がフルローンでワンルームマンションを買えなくなるから、今かけこもう」という、日本の不動産の専門家のおすすめというのも見ました。

まだ、日本では、会社員がフルローンでワンルームマンションが買えるというのは、私はそもそも、知りませんでしたが、バブル崩壊後の米国なら、どんなに属性が良い方でも、そのような不動産投資は、不可能です。2008年の教訓があるからですね。

それが、規制緩和で、めちゃくちゃ貨幣を印刷しまくってきたおらがニッポンでできるというのは、正直、ウルトラ危険な状況だと思うんですが、、、

ただ、日本人が、これが危険でないと感じていられるのは日銀が金利を上げられないから、市中金利が安いからでしょう。当面の個人戦略としては、その認識は、一般的には、一流銀行からの固定金利であれば、間違いないのかと思います。

しかし、そんな日本ではあっても、この状況で、融資が厳しくなれば、自分は、駆け込みで、買うは買えても、転売したいと思ったときには、融資が出にくい状況になっているわけです。つまり、買ってくれる人が減る、エグジットが限られてくる、ということになるので、「いきはヨイヨイ、帰りが怖い」状況になる可能性が高まっているということです。

つまり、

「不況を迎え、フルレバの危険がようやく認識されたため、銀行の融資判断が厳しくなり、今後フルローンが組めなくなる」

という怖い状況、不況前夜の環境、物件価格が下がっていく直前の状況を逆手に取って、「だから今かけこもう」という駆け込み特需を狙う営業の切り札になっているようですね。。。

この時期、日本に住んでおらず、疎い私ですら、日本メディアを読むと、気がつくことがたくさんあります。事情通の日本在住の皆様にとっては、「裏読み」は当然なのかも知れませんが、初級投資家は、惑わされないとも限りません。そのためには、自分の頭で、状況をとことん突き詰めて考え抜く必要があります。

私自身は、こういう二枚舌が嫌いなため、あえてやらないことがたくさんあります。

★ 本を書かない。売るために努力をしなければいけなくなるのが嫌
★ 提携をしない。提携先を信用したくないから
★ 人を雇わない。自己都合で売上を上げる羽目になりたくないから
★ 広告費をかけない。利益率やお客さんの質が下がるから

すべて、「無精者」のそしりを免れませんが(そうです)、それで不況時も枕を高くして寝ることができるようになりますので、「これが、小物たる自分の器」と思って納得しています。

実は、この方針で、お陰様で、不況とばぐちの今も、リピート顧客様のご投資額が増えている状態で、いい案件を探すほうが、投資してくださる方を探すより大変、という構図はずっと変わりません。お客様の利益を最優先し、私のコストに、広告費を上乗せしたり、紹介料を第三者に払ったりしていないからだと自負しています。

また、このスタイルを貫きながらですが、自分の生産性は、5年前と比べるだけでも、驚くべき飛躍をしたと思っています。限られた数の信頼できる相手とだけしか付き合わないので、現在の私は、メール数本、チャット数回で、何億もがトラブルなく動かせます。自分という軸や、取引先、お客様との信頼関係がしっかりしているからならでは。ヘビーな広告集客や、業務提携先からの紹介では、お客様との間に、このような絆は、築きようがないと確信しています。

現在日本在住の顧客様は、私の運用方法で、ドル資産分の評価が相対的に大変な値上がりを見て、インフレのこの時期ということで、大変に喜んでいただいています。長期分散投資の妙ですね。

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