資産形成力はレコーディングから! 毎月資産総額を記録しよう

アメリカ不動産投資で資産倍増中ブログの中山道子です。

今日は、資産形成ティップスです。

ビジネスを経営されている方、資産家の方、投資に慣れている方は、とうにやっているよ、もっときちんとやっているよ、と笑われるかもしれません。

反面で、世の中の多くの人々は、ほとんどできていない、それが、定期的な総資産額の洗い直しです。

経営している会社では、仕方ないから会計士さんと毎月やっているが、個人資産では、やっていなかった、という方も含め、ご検討ください。

内容はかんたんで、エクセルシート(私はグーグルドライブの GOOGLE SHEETS を使っています)に、その時の資産総額を、時価で、リストアップする、それを、定期的にやるだけです。

あまり投資をしていない方でも、貯蓄に熱心なら、毎月、増えていくでしょう。このブログを見ている方は何らかの投資をしていると思いますので、一部が株式であったりすれば、結構頻繁に上下するでしょう。

多くの方が、普通預金口座、株式口座だけで、複数個を持っていたりするでしょう。私なんかは、ペイパルやワイズをお財布代わりに使っているので、それらの残高も入力しています。

不動産の場合は、時価をできるだけ正確に反映するようにします。米国不動産なら、ZILLOW や REDFIN に登録すると、毎月、周囲の売買履歴を前提にした時価予想額を送ってきてくれます。

私の投資案件の場合、私は、案件ごとに、投資額面額を入力しています。毎月いくらになったかではなく、ここは、額面償還予定元本額で大丈夫です。

不動産にローンを使っている場合、ローン明細を確認し、マイナス入力、そのローン残高が徐々に減っていくのを毎月記録入力することになります。

生命保険は、「今解約したらいくら」という額(CASH VALUE)があると思うので、その額を入力します。

株式の場合、個別銘柄をすべて入力していくといくら行があっても足りませんので、各証券会社ごとに、株式の時価総額を入力するだけでいいでしょう。証券ポートフォリオの構成については別のファイルを作るしかありません。

その他、学資保険、各種年金など、「今の時価」が算出しにくいタイプの商品もあるかとは思いますが、その場合は、一応、項目としてリストアップしておき、時価については、入力しないのも一つの手です。というのも、このシートの役割は、この作業を通して、自分の資産状況を鳥瞰図的に掌握することであるからです。

記憶に埋もれているものはもちろん、忘れてはいなくても、それを一覧にして見直すと、そのうち、なにか考えが浮かんでくるものです。

最近、総資産額比のキャッシュの比率が、〇〇%で、多すぎるな。面倒だったから放置してきたけど、不要な普通預金口座のお金をかき集めると、少し投資に回せるな。

リスク資産の比率はどうかな?自分が思ったより多いようだ。ここしばらく、資産額が増えていないのは、ここのリスク投資の比率が高すぎるからなんだよなあ。

今月下がったのは、中国株の影響だな。それに対し、不動産は評価額が変わらないのがいいな。

5年前、なんでこんな商品買っちゃったんだろう。今のリテラシーからすると、こんな商品、いらないな。解約できるか、契約書を読んで問い合わせしなくちゃ。

私自身、18年前に、子供が生まれたときに、米国スタイルの学資保険を購入し、その後数年は満足していましたが、その後、投資の勉強を深め、よく考えたら、自分でインデックスファンドと債券のポートフォリオを組み立てるリテラシーがあれば、それだけの話だったということが、その後理解できるようになりました。

幸い、相談をしたら、「それ以上振り込まなくてもリターンの率はもう下がらない」ということだったので、その後は、この学資金口座には振り込んでいません。

今でも、毎年の明細を見ると、経費ばかりだし、債券比率は4割で、堅実運用すぎて、リターンが低すぎ。

挙げ句に、申請の条件が、「何歳から何歳までの間に大学に進学すること」で、例えば二年制短大に行った場合は、2年分しか支給されないとか、窮屈この上なく、昔の自分は、このレベルだったんだなという振り返りがあります。

明細の定期的な確認や入力作業というのは、やっているだけで、徐々にウオームアップになるというか、そこから、もっと、投資のためのマインド、リタイヤ計画に使う時間を設けるステップになるのです。

マネープランをしっかり立てたいなら、まずは、ここから。

世の中の多くの人は、「自分はマネーセンスがない」などと言い訳しますが、運動と同じで、別にオリンピックを目指す必要はなく、自分の体力維持や健康増進が必要なレベルの話。そして、運動と同じで、やらなければ、筋肉はつきません。

調査によると、米国人は、1ヶ月に85時間テレビを見て過ごしますが、投資やファイナンシャル・プランニングに使う時間は1時間と12分だそうです。どこに、努力や意識を振り向けるかという話なのですね。

Americans spend 7,000% more time watching TV than they do on their finances

世の中には、「レコーディングダイエット」といって、食べたものを片端から記録していくことで、自分の自己理解が進み、自然に、何をいつどれくらい食べたらいいかが、体感的にわかってくる、というダイエット法があります。

私も昔ちょっとやったことがありますが、なるほどと思いました。(今は無精ものに更に優しい16時間断食式でコントロールしてます)

その時、プラス・サイズの友人が言っていたことが、今でも忘れられません。

「レコーディング・ダイエットなんか、だめよ。そんなことしなくても、私は、一日、どれだけ自分が食べるかなんて、ちゃんと把握してるわ!」

試してみすらせず、なぜ、逆ギレ?彼女は、自分でも、本当は、理由はわかっていたのだと思います。

それと同じで、ファイナンシャル・レコーディングは、思ったより資産が増えてこない、どうも失敗投資が多いと感じる方こそ、今すぐパソコンに向かって始めてください。

成績アップには、自省から。

いい年になるまで、この事自体がわからず、20代からずっとそこそこ稼げていたのに、リテラシーが低くて、資産形成力という観点からは、10年単位のタイムラグがあったこの私が、心よりアドバイスさせていただきました。