アメリカ不動産投資で資産倍増中の中山道子です。
ブルームバーグ日本語版で、2021年9月17日付けの下の記事を紹介しておきます。関係する方にとっては心配なニュースです。
なぜ、対米投資をする日本人にとってこれが打撃なのかを以下ご説明します。
第一に、この事により、日本在住者が、渡航なしに米国の銀行で口座を解説することができなくなります。COVID 前でも、わざわざ銀行口座開設のために渡航するのは面倒、コスト高でしたが、今後、容易に渡航できない状況が続くとしたら、、、
これが問題なのは、最近の米国の金融機関は、「渡航すりゃいいんだろう」という気持ちで、単純にウオークインすれば、口座が開設できるとばかり決まったものではないからです。
いわゆる KYC (KNOW YOUR CUSTOMER、本人確認手続)です。
米国側の事情として、テロ資金対策等、いろいろな事情があり、銀行側は、誰とでも付き合えるわけではない、君子、危うきに近寄らず、的なメンタルになっています。
そんな中、日本での住民票、マイナンバー確認を背景に、郵送で口座開設がスムーズに済むユニオン・バンクは、日本在住者にとってはまさに、日本語でやり取りが完了し、しかも、不愉快な目にあわずに、かんたんに投資のハードルを下げてくれる「オアシス」でした。
ユニオン・バンクが非日系企業に買収されたら、このスペシャル・ジャパン・トリートメントは、継続して提供されない可能性がありそうです。
第二に、ユニオン・バンクは、日系金融機関として、「日本人の米国駐在組」のニーズを汲み取るところにビジネスのメインをおいているため、オンライン銀行送金が容易です。
オンライン送金なんかどこでもできるじゃないかと思われるかもしれませんが、例えば日本の金融機関なんかでは、オンラインの海外送金は、ほとんどやっていません。
米国でも、ウエルズファーゴやバンク・オブ・アメリカなんかは、大手なのに、「わざと、オンライン送金」をさせない方針。「送金したければ必ず支店に来てください。その際に送金趣旨は本人確認もしますから」というポリシーです。
米国駐在中は、そうした銀行の口座を使っていても問題ないのですが、日本に帰国し、はっと気がついてみると、米国に結構なお金を残してきたけれど、認証に必要な米国携帯を解約してしまったとか、前は支店に行って手続きしていたが、もうそれができなくなったとか、新たな問題に対面する方もいます。日本組のみならず、米国駐在組にとっても、実は、ユニオン・バンクは、大いに役に立つ銀行口座なのです。
第三に、もしユニオン・バンクが UFJ の傘下を外れた場合、経営方針が変わり、日本人対応の専用ユニットが解体される可能性があります。現在、日本語でのサポートサービスに大きく依拠している投資家の場合、今後は、日本人としての特別扱いがなくなり、日本語の話せるカスタマーサポートとのやり取りが、今より難しくなるかもしれません。
以上のように、万が一、ユニオン・バンクが日系資本の傘下でなくなれば、同行の今後の経営方針がどう変更するかは、日本からの投資組にとっては、大変な懸念事項となります。
不動産はもとより、株式を含めた対米投資を検討しており、まだ、口座開設をしていない方は、今すぐ、UFJ の紹介サービスご利用着手を強くお勧めします。
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